Lead
奥天は鑑賞者に対し矩形のフィールドから解放された絵画空間に誘い込むイメージで画面の深部に転写した記憶の手がかりを追憶し、
対話するように絵の具を重ねた表現を行ってきました。
今回の展示はその体験の中で作品と鑑賞者とのコミュニケーションに視点を置いたものです。
完全に習得していない言語を介して外国人とコミュニケーションをとるときに、
聴き取れる単語が認識できた瞬間に繋がりを感じ悦びに変わる場面があるかと思います。
アートとの関わり方は探り探りな場面もありつつも作品と鑑賞者それぞれの間に通じる言語を見出すような感覚はとても似ていると思います。
今回の展覧会を通して鑑賞者が新たな発見や価値観に到達するきっかけになればと思います。
今回展示している繭のようなインスタレーション作品は奥天の絵画空間を現実に表出させたものであり、
繭の内側へペインティングを用いてコミュニケーションをとろうとする奥天は
このパフォーマンスにおいて絵画を鑑賞する側の役割をしています。
内側から外側に向けて回転し放射する光は壁面に到達して初めて認識できるイメージとなります。
この様子は繭の中で無言語だったものが繭の外で共通言語に翻訳されるイメージです。
Photo
Information
Heptapod
Masaki Okuten
2022.6.5 sun – 2022.6.18 sat
12:00 pm – 6:00 pm
6.6 mon, 6.12 sun, 6.13 mon
Comment
* | 6.5 sun 15:00 〜 ライブパフォーマンスあり 【 ゲスト 】 Kentaro Takahashi, Tocago |