ZOOOOOOOOOOM

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MU GALLERYは10/14(土)から10/28(土)の会期でRYUSUKE SANO「ZOOOOOOOOOOM」を開催いたします。

 
本展は佐野凜由輔の出身地である札幌・モエレ沼公園にて9/26(火)から10/5(木)にて開催される「ZOOOOOOOOOOM」展の巡回展となります。

 “ZOOM”とは、あえて規則性のない具象性と抽象性が共存する私的な記憶に基づく方法によって表現された作品のコンセプト/テーマを指し、本人曰く「昨今の情報過多の環境において、積み上げられた多くの事柄を、自分地点から解釈し直すことであり、それはアートを通した視覚的実験である」と言います。
様々なモチーフを正統な構図、基軸や中心を無視し、規則性のない表現スタイルは、独学でアートを学んだ佐野らしいアイデンティティとなっています。
2018年の初個展以来 10 回目となる本展では「視点的スケールと色彩の強調」に着目を置き、佐野にとって過去最大サイズ(3,000×5,400mm)の作品を含む、新作 30 点を発表いたします。 

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過去最大作品“FACE”  Photos by Masahiro Yamamoto

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『ZOOOOOOOOOOM 展』

佐野凜由輔制作において、“ZOOM(ズーム)”は常に軸となる概念である。
それは時分かたず揺るぐことのない自身へのテーマでもあり、“ZOOM” の解像度の精細さをより掘り下げることで、視覚効果の幅を広げていく。

さらに、“スケール”も佐野作品に顕在化された要素に加えられる。
ただ、ここで言う“スケール”とは単 にキャンバスの大きさを表すことではなく、筆触の本質と解釈したい。
この世に素粒子から広大な宇宙 までミクロとマクロが共存しているように、ひとつのキャンバス空間にユニークに合わさる色彩や
ブラッシュストロークにドローイング、ペインティングなど象徴的な技法と多様なテクスチャーが集積して いることを示している。
接近して切り取ると、抽象的な中にも独立した力強い筆跡があり、全体を見通すと鮮烈な色調からなる具象的なモチーフが現れるという具合に。
そうした視点の移行によって見える 世界は、対極である違う次元に感じながらも、結局は同じ領域の筆触であることに気付く。
本展に向けて描き下ろした佐野凜由輔作品で最も大判の《FACE》(2023)では、独自の平面性を構築する中で、
新たな表現の“スケール”を体得するまでの葛藤の痕跡がありありと刻まれている。

また、この度の新作では、色相のトーンがこれまでに比べ明快となった。
色自体の混合よりも、ストローク一つひとつの手法の変化で色合いを多層化したことの証明だろう。
よって構図に広がる奥行きは 濃淡よりも、重なり合ったコントラストの響き合いで創り上げられる。

 “ZOOOOOOOOOOM”展は“O”が 10 を数える節目を迎えた。
《FACE》《ジャングル》《百花草》と“ZOOM”を代表するシリーズをはじめ、スクラップ・アンド・ビルドし続ける作品群の唯物論的絵画観が、
高い空のもとダイナミズムな生命力を充溢することを見極めたい。

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Photos by Masahiro Yamamoto

Information

ZOOOOOOOOOOM

RYUSUKE SANO

2023.10.14 sat – 2023.10.28 sat

12:00 pm – 18:00 pm

Sundays, Mondays

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場所モエレ沼公園 ガラスのピラミッド HIDAMARI(北海道札幌市東区モエレ沼公園 1-1)
会期2023 年 9 月 26 日(火)~10 月 6 日(金)9:00~18:00 ※休館日:10 月 2 日(月)
内容作品展示