近藤大祐/Taisuke Kondouh

『 Drip color link series 』
従来の「combine」シリーズは、実際に現地へ行き、その場所の記憶や感情などの断片化された情報をコラージュして表現した作品です。
対してこの「Link」シリーズは、僕が想像する各地のイメージの象徴的なモチーフをコラージュして作られた虚構の空間となっています。人物が入っているのも前作にないポイントです。
まず、表現するうえでモノクロが入りました。今まではすべての情報をカラーに変換してきましたが、今回は、人為的に色を除去して、その情報を単純かつ明確にしてみました。僕の中で色を失くすという行為は引き算と同じです。
構図も並行視点から360度の球体的な視点へと変わりました。
今回の展示では、『東京・大阪・京都・兵庫』の虚構でつくり出された街並みを描きました。
この4つの地は、コロナで僕の周りで緊急事態宣言が宣言されていた地域を選択しています。
この状況下で現実と対峙した際にウイルスによって当たり前だった日常が簡単に崩れていく様子を目の当たりにしました。そうした未曽有の時代の中で人々が抗いながら普通の生活を過ごしていく。。そんな様子をイメージした作品となっています。
略歴
1993 静岡県生まれ
2018 京都造形芸術大学 大学院 芸術専攻 ペインティング領域 修了
個展
2017「 近藤大祐 個展」GALLERY TOMO、京都
2018「 近藤大祐 個展 -PROLOGUE-」GALLERY TOMO、京都
2019「 近藤大祐 個展 -CHRYSALIS-」GALLERY TOMO、京都
2020「 近藤大祐 個展 -INTERMISSION-」GALLERY TOMO、京都
グループ展
2014「 STOP 展」GALLERY TOMO、京都
2016「 京都造形芸術大学 卒業制作展」京都造形芸術大学、京都
2016「 京都造形芸術大学 大学院 芸術専攻 修士1 年生作品展 HOP 展」ギャルリ・オーブ、京都
「 藤田海周× 近藤大祐 二人展 Connect」GALLERY TOMO、京都
2017「 京都造形芸術大学大学院 芸術専攻 修士2 年生作品展 SPURT 展」ギャルリ・オーブ、京都
2018「 京都造形芸術大学 大学院 修了制作展」ギャルリ・オーブ、京都
2019「若き表現者のためのコレクション展 Vol.8」ギャラリー菊、大阪
「学園前アートフェスタ」浅沼記念館、奈良
アートフェア
2018「 ART OSAKA 2018 」ホテルグランヴィア大阪、大阪
「 UNKNOWN ASIA ART EXCHANGE OSAKA 2018 」ハービスホール、大阪
2019「 ART OSAKA 2019 」ホテルグランヴィア大阪、大阪
「 SYDNEY CONTEMPORARY 」豪
2020「 AiPHT PLUS 」パークホテル東京、東京
「ART OSAKA WALL by APCA」山川ビル、大阪
2021「ART FAIR TOKYO 2021」国際フォーラム、東京
Artworks

Drip color link-fiction Tokyo
193.9×390.9×5cm
アクリル絵の具、メディウム、パネル
2021

Drip color link-fiction Osaka
112×145.5×5cm
アクリル絵の具、メディウム、パネル
2021